続・危うい地殻変動前線

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中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/4/3 18:25
中村健  長老   投稿数: 465

TSUBAMEさん、こんばんは。

四国と九州の間の「谷」ですが、位置的には九州パラオ海嶺の東側です。九州パラオ海嶺
は、日向灘で九州本島にぶつかって、大きな圧縮歪みを起こしています。また。もっと東
側では、フィリピン海プレートが紀伊半島と四国の陸塊に押し込んで、圧縮歪みを生じて
います。

ところが、この「谷」の部分は、地殻の進行方向に重い陸塊がないので、静かに減速して
いて、この地域を震源とする地震はかなり少ないようです。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/4/8 6:38
中村健  長老   投稿数: 465

日本全国を表わした地殻歪み図では、内陸の様子を詳しく表現することができませんでし
た。そこで、内陸型の地震が多い地域について、拡大図を描いてみました。次図は長野県
北部の例です。
地殻変動北信.jpg地殻歪み北信.jpg
左図は、国土地理院の地殻変動ベクトル図に等速線を描き加えたものです。
右図は歪みの大きさを推定計算したもので、青星印は実際に起きた主な地震の震源位置を
示しています。

この図から、地震が多く起きるのは、歪みの大きい地域であることが読み取れるのではな
いかと思います。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/4/12 6:39
中村健  長老   投稿数: 465

中部地方と関東地方の地殻歪み図を描いてみました。
地殻歪み中部.jpg地殻歪み関東.jpg
ここでは、歪みの生成量は(mm/年)/(100km)という単位にしていますが、これ
は一辺が100kmの正方形の地殻表面を想定したときに、その内部で1年間に起きる歪み
の最大値をmm単位で表わしたものです。

例えば、歪みが10ということは、100km離れた2地点間の歪み(伸縮あるいはずれ)
が1年間に10mmずつ増えるということで、100年で1m、1000年で10m蓄積されること
になります。

青星印は、これまでに起きた主な地震のうち(1)震度が5以上で(2)内陸部を震源と
し(3)震源の深さが30km未満のものだけを示してあります。しかし、海底で起きた地
震や、内陸でも震源の深い地震は含まれていません。 (中村健)

TSUBAME

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/4/12 16:24
TSUBAME  長老   投稿数: 420

こんにちは。

 業務上知り得た情報は、、、で、書くことは出来ませんが、海底の状況は、世間で言われていることと"かなり"違っているのではないか?と感じる昨今です。
 「これをどう説明するのか?」という場面に出くわします。

 最近は、海底近くを自律航行する機器により、様々な状況が得られていますが、必ずしも全てが公開はされていないようです、、、現時点では。
 

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/4/20 18:15
中村健  長老   投稿数: 465

前回の地殻歪み図はかなり雑だったので、今回は少していねいに計算し直してみました。
地殻歪み全国2震源.jpg地殻歪み全国2M震源.jpg
過去の地震の震源位置は、震度とマグニチュードの二通りの図にしました。震度基準の大
地震は内陸に多く、マグニチュード基準の大地震は海底に多いので、区別してみました。

なお、地殻変動の状況は、2011年の東北巨大地震の前後で大きく変わりました。現在も続
いている余効が収まるまで、ときどき修正して行くつもりです。

そして、天気図から気象予報ができるように、何十年か先には、地殻歪み図から地震予報
ができるようになってくれるとよいのですが・・・。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/4/28 17:44
中村健  長老   投稿数: 465

東北沖の日本海溝周辺で起きた地震の震源を断面図として描いてみました。横軸は海溝か
らの水平距離、縦軸は震源の深さで、星印はマグニチュード7以上の地震の震源(1923~
2016年の気象庁データ)を示してあります。
震源分布日本海溝.jpg
この地域は、太平洋プレートとユーラシアプレートが正面からぶつかり合っているので、
地震エネルギーの生成が日本列島の中で最も大きいところです。

そして、震源の位置は、両プレートの接触面が多いかと思っていたのですが、上図を見る
と、海溝より50~100km陸寄りの陸側プレートの内部が多くなっています。

ここは、2011年の巨大地震の震源となったところでもあるのですが、、地質構造の脆い陸
側プレートが、海側プレートから強大な圧縮力を受けて長年にわたって隆起し、傾斜が安
定限界を超えて崩壊したのではないかと思われます。

なお、津波は「陸側プレートの先端が跳ね上がることによって起きる」という話をよく聞
きますが、どうも納得できません。ぼくは「海底の崖崩れとデブリの積み上がりによって
起きる」ものが多いのではないかと考えています。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/4/30 6:39
中村健  長老   投稿数: 465

千島海溝と南海トラフで起きた地震の断面図です。
震源分布千島海溝.jpg震源分布南海トラフ.jpg
両地域ともに、海側のプレートが陸側の浮遊プレート(自らの駆動力を持たないプレート)
を押し込んでいて、日本海溝のように両プレートがぶつかり合っているわけではないので、
海側と陸側のプレートの接触面で起きる地震多くなっています。

次図は琉球海溝の断面です。
震源分布琉球海溝.jpg
ここでは、日本海溝と同じように海側と陸側のプレートがぶつかり合っているので、陸側
の地殻が圧縮されているところで地震が多くなっています。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/5/3 6:24
中村健  長老   投稿数: 465

小笠原海溝では、太平洋プレートがフィリピン海プレートを押し込んでいて、その接触面
で地震が発生しています。
震源分布小笠原海溝.jpg
ここの地震は震源が深いことが多いので、他の地域でも震源の深い地震があるのか調べて
みました。
震源の深い地震.jpg
この図を見ると、大平洋プレートの地殻は、千島海溝・日本海溝・小笠原海溝から潜り込
んで、さらに深さを増して、マントル層に突っ込んで地震を引き起こしているようです。
震源分布北日本海.jpg
日本海では、太平洋プレートの下降に同伴してユーラシアプレートが沈降し、その結果、
日本海の窪みができたと推測されます。なお、この沈降地点の表層では、地殻流が氷河の
アイスフォールのような状態になっていて地震を起こしているようです。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/5/17 18:55
中村健  長老   投稿数: 465

全国で観測された震度6以上の大地震の回数を数えてみました。
地震回数震度6以上.jpg
この図は、各地で観測された震度6以上の地震の回数をまとめたもので、気象庁の1923~
2016年のデータベースを検索して集計したものです。

ただし、各県の主要都市では1920年代から観測が継続されていますが、その他の市町村で
は1990年代から観測を始めたところが多いので、それらの地域では、実際には上図の数字
よりも地震回数は多かったものと思われます。

なお、この図は、過去の大地震回数の分布を示すもので、将来の地震の危険度を予想する
ものではありません。これまで地震がなかった地域でも、次の大地震が起きる可能性は全
国どこにでもあるものと考えておいた方がよいのではないでしょうか。 (中村健)

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/5/21 6:32
中村健  長老   投稿数: 465

前回は震度6以上の大地震だけを取り上げましたが、今回はもう少し弱いものも含めて、
震度5以上の地震の回数分布です。
地震回数震度5以上.jpg
この図を見ると、震度5以上の地震は、全国のほとんどの地域で、少なくとも数十年に一
度は起きていることが分かります。 (中村健)

TSUBAME

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2017/5/21 18:57
TSUBAME  長老   投稿数: 420

こんばんは。

この図はいいですね!
震度5以上では、NHKは通常番組を中断してニュースに切り替わりますから。

地球の歴史で考えれば、いつでも起きている!ですね。
どこでも、、、ですが、地球の大きさから見れば、日本列島は同じ場所と考えてもいいかもしれません。

薩南~南西諸島はどうでしょうか?
 

中村健

なし Re: 続・危うい地殻変動前線

msg# 1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.2.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/5/23 6:20
中村健  長老   投稿数: 465

南西諸島方面で1923~2016年に観測された震度5以上の地震の回数は次の通りです。
 悪石島3回、喜界島2回、奄美大島5回、沖永良部島1回、与論島1回、
 沖縄本島1回、宮古島1回、石垣島2回、西表島9回、与那国島1回
いずれも震度5で、震度6以上はありませんでした。

地震の回数については、マグニチュード基準よりも震度基準の方が、住民にとってはより
切実に感じられるのではないでしょうか。 (中村健)

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