地震の「予知」はできるでしょうか?

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中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

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中村健  長老   投稿数: 552

B.海側と陸側のプレートが直接ぶつかって起きる地震

海側のプレートと陸側のプレートは、直接接触する場合と、浮遊プレートなどの緩衝地域
をはさんで間接的に接触する場合がありますが、ここでは、直接接触する場合を取り上げ
ます。

この地震帯は、全国の地震エネルギーの約31%を占めていて、東北地方の太平洋側などで
は、強い地震や津波の発生も多く見られます。
地震帯分布図B.jpg
B1.日本海溝沿岸地震帯=2011年東北地方太平洋沖地震など
B2.琉球海溝沿岸地震帯=2016年熊本地震など

この地震帯の陸側プレートの内部では、岩盤が特徴のある運動をしているのですが、これ
については次回に触れます。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018/6/5 6:45
中村健  長老   投稿数: 552

日本海溝沿岸地震帯の陸側プレート内部の岩盤の動きを推定して、震源の分布断面図に描
き加えてみました。
地震帯断面図B.jpg
この地震帯では、海溝から50~200kmの範囲で、陸側プレート内部の全域にわたって、多
くの地震が発生していることが分かります。

陸側プレート内部の地殻の動きを見ると、上層部の岩盤は東方へ進んで来るのに対して、
下層部では海側プレートに引き込まれて西方に沈み込んで行きます。そのため、プレート
の内部で岩盤がUターンして、急な折れ曲がりを生じています。

この折れ曲がり作用で、岩盤の内部には多くの割れ目を生じて地殻の脆弱化が進み、周辺
のプレートから受ける外力に耐えきれなくなったときに、地震が発生するものと考えられ
ます。

この現象は、機械関係の金属疲労による破壊と似ているので、地震の場合は「岩盤疲労」
と呼んでおきます。岩盤疲労の様子が測定できれば、地震の予知に役立ちそうに思うので
すが、さて、どうしたらデータが得られるでしょうか?(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018/6/6 7:04
中村健  長老   投稿数: 552

C.海側のプレートが陸側のプレートを押し込んで起きる地震

海側のプレートと陸側のプレートの間に、浮遊プレートなどの緩衝地域が存在する場合は、
海側のプレートが緩衝地域を押し込むような形で接触しています。

このような緩衝地域としては、北海道東部地域、中央構造線と南海トラフに挟まれた地域、
フィリピン海プレートなどで、緩衝地域の運動方向が海側のプレートと同じ方向になって
います。

この地震帯は、緩衝地域と言いながらも、全国の地震エネルギーの約39%を占めていて、
北海道・南関東・南海方面などで歴史に残る大震災を起こしています。
地震帯分布図C.jpg
C1.千島海溝沿岸地震帯=択捉島沖地震、北海道東方沖地震、十勝沖地震など多数
C2.伊豆海溝沿岸地震帯=1923年関東地震
C3.小笠原海溝沿岸地震帯
C4.南海トラフ沿岸地震帯=1944年東南海地震、1946年南海地震

この地震帯の岩盤の運動については、次回に・・・。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018/6/7 6:43
中村健  長老   投稿数: 552

千島海溝沿岸地震帯の震源の分布断面図に、岩盤の運動推定図を描き加えてみました。こ
こでは、北海道が乗っている浮遊プレートを「北海道プレート片」と呼んでおきます。
地震帯断面図C.jpg
北海道プレート片には、ユーラシアプレートや北アメリカプレートなどの陸側のプレート
からの外力はほとんど伝わって来ないので、太平洋プレートからの運動エネルギーだけを
受けています。

ここでは、地殻内部の変動が穏やかで岩盤疲労が進んでいないので、震源は太平洋プレー
トとの接触面付近が多く、マグニチュードの大きい地震も目立ちます。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018/6/9 6:57
中村健  長老   投稿数: 552

南海トラフ沿岸地震帯には、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの間に、南海ト
ラフに潜り損ねたフィリピン海プレート表層の岩盤片が残留しています。この残留体は、
将来的には、中央構造線に於いてユーラシアプレートに付加されて行くはずなので、ここ
では、これを「付加体溜まり」と呼んでおきます。
地震帯断面図CC.jpg
フィリピン海プレートの運動エネルギーは、海側のプレートとしては、太平洋プレートの
4分の1程度の勢力なので、この地震帯から放出される地震エネルギーはそれほど大きい
ものではありません。

ですから、大地震の回数を見れば、北海道や東北地方と比べてもかなり少ないのですが、
過去には、東南海地震や南海地震など、大きな災害が発生しているので、軽視することは
できません。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
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中村健  長老   投稿数: 552

D.地底の海側のプレートが上層の陸側の地殻を引き込んで起きる地震

海側のプレートは、海溝から潜り込んで、徐々に地底深くに沈み込んで行きますが、その
とき、上層の陸側の地殻を下方に引き込んで、岩盤疲労を与えます。これは氷河でのアイ
スフォールと似ていて、地殻表面に割れ目を生じさせるようです。

この種の地震は、海溝から300~600kmの地域に多く、日本海と東シナ海の沿岸付近に分布
しています。地震エネルギーは全国の約6%で、それほど多くはないのですが、震源が浅
く、内陸に近いこともあって、震度の強い地震が多くなっています。
地震帯分布図D.jpg
D1.北日本西方地震帯=1993年北海道南西沖地震、1983年日本海中部地震
D2.東日本西方地震帯=1964年新潟地震、2004年新潟県中越地震、1948年福井地震
D3.西日本西方地震帯=1927年北丹後地震、2000年鳥取県西部地震
D4.南日本西方地震帯=2005年福岡県西方沖地震

この地震帯の岩盤の運動については、次回に・・・。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018/6/12 6:54
中村健  長老   投稿数: 552

東日本西方地震帯の震源分布の断面図ですが、ここでは、海溝から300km以上の区域を対
象とすることにします。
地震帯断面図D.jpg
この地震帯の上層部では、ユーラシアプレートが東方に進んでいて、下層では、太平洋プ
レートに引き込まれて西方に進んでいます。そして、震源のほとんどは地表付近の深さが
0~30kmの浅い区域に集中しています。

ここでは、下層の西方向への速度の方が速いので、上層の地殻内部に下向きの力が働いて、
地表付近に岩盤疲労が生じているものと思われます。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

msg# 1.3.1.1.2.1.1.2.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
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中村健  長老   投稿数: 552

E.海側のプレートが深く潜り込んでマントル層と接触して起きる地震

海溝から沈み込んだ海側のプレートは、深さが300~600kmぐらいのところでマントルの流
れと接触して、地震を起こしています。

この地震帯は震源が深いので、震度はそれほどでもないのですが、それでも、小笠原諸島
西方沖の地震では、700km以上も離れた神奈川県で震度5強を観測するという不思議な地
震もありました。
地震帯分布図E.jpg
E1.オホーツク海深層地震帯
E2.日本海深層地震帯
E3.フィリピン海深層地震帯=2015年小笠原諸島西方沖地震

以上が、今回、日本列島の地震帯を分類してみた結果でした。おかしなところがありまし
たら指摘してください。また、別の見方がありましたら、教えてください。(中村健)

中村健

なし Re: 地震の「予知」はできるでしょうか?

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/6/23 7:57
中村健  長老   投稿数: 552

気象庁のデータによれば、日本列島では、震度6以上の強い地震が、1923年以後の96年間
に67回発生しています。そこで、各都道府県ごとに、府県内の観測所で震度6以上の揺れ
が何回計測されたかを集計してみました。

ここでは、他府県を震源とする地震でも、その府県内で震度6以上が観測されたものは含
めてあります。なお、伊豆諸島は本州の東京都とは離れているので、別枠としました。
震度6地震回数.jpg
やはり、強い地震が多いのは、北海道と東北地方の太平洋側ですが、その他では、新潟県・
長野県・伊豆諸島・熊本県などの群発性の地震が目立っています。一方、南海トラフ近辺
では、近年は強い地震が起きていないのが気になります。(中村健)

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